シスター・チャンコンの自伝を読んでみた


怖れや怒りに呑み込まれることなく、日々を過ごせたら、いいなって思います。

子どもといると、ついイラついたり、心ここに在らずになってしまうことがあります。

体は一緒にいるけど、心は別のところへ。

 

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マインドフルネス

『マインドフルネス』は、ここ数年でいっきに知名度が上がりました。
きっかけは、マイクロソフトなどアメリカ企業が社員研修に取り入れたこと。
そこから、日本でもビジネスの世界に拡がっています。

お金に換えられるツールとしてとらえる人たちもいるでしょう。

だけど、ビジネスに役立つ便利なツール以上に、戦火の中でも慈悲の心を持ち続けていく道なんだということが実際にわかる本があります。

 

真の愛を学ぶ

禅僧 ティク・ナット・ハン師はマインドフルネスを体現されている方ですが、そのお弟子さんの一人、シスター・チャンコンの自伝です。
シスターの自伝『Learning True Love』には、ベトナム戦争のなかですら、
まるで観音菩薩のように苦しむ人たちを助けようと奮闘してきた姿が記されています。

戦前から、スラム街の人たちの自立を支援して、子どもたちが教育を受けられるように奮闘していたこと。
食料を調達して配っていたこと。
ボートピープルを助けるために船に乗り込んで海に乗り出していたこと。
戦争に苦しむ人たちを支援するためのネットワークを作って援助していたこと。
などなど

シスターは、ヨーロッパの人たちの恵まれた生活と、かたや、ベトナムで苦しむ人たちの生活を重ねてなんと不条理なのかと思ったといいます。しかし、深く見つめることで違った側面が見えてきたそうです。

No one has dropped any bombs on these people, but their hearts are battlefields, torn apart by the bombs of cruelty and ignorance.
誰も彼らの上に爆弾を落としていないが、彼らの心は戦場であり、無慈悲や無知という爆弾で裂かれている。

 

シスターからのことば

そんなシスターの経験とタイの言葉が詰まった本です。経験に裏付けられた言葉には、単なる言葉以上の力がありました。

Nothing is more important than being here in joy and in peace. That’s enough. We don’t need to be enlightened.
今ここで、楽しく、平和であること以上に大切なことはない。それで十分。悟ることは必要ない。

 

They must engage with their own difficulties, looking deeper to see the roots of the negative habits which lead to their difficulties, and train themselves for a healthier, simpler, and more profound way of living.
一見すると幸せそうに暮らす先進国の人たちも、自分自身の困難に寄り添って、困難を引き起こす悪い習慣がどこからくるのか深く見つめ、より健康で、よりシンプルで、より深い生き方へシフトしていかなければならない。

 

Our teacher Thich Nhat Hanh always reminds us that whatever we teach has to come from our own experience—we cannot simply pass on the words of the Buddha. Thay only teaches us what he has experienced himself and it is because of this authenticity that his teaching moves us so deeply.
私たちの師であるティク・ナット・ハンは、私たちが教えることは全て自分の経験したことからきたものでなければならないと教えている。単にブッダの言葉を引っ張ってくるだけではダメだと。タイは自分で経験したことだけを私たちに教えるし、だからこそタイの教えは私たちに深い感動を覚えさせる。

いつでも、吸う息に気がつき、吐く息に気がつけば、心に落ち着きが戻ってくる。
これが、心を戦場にしない方法です。

 

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2017-03-23 | Posted in No Comments » 

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