育児パパへの応援メッセージ


育児をきっかけとして、夫と妻がぶつかることってあると思います。
つまるところ、
父親にとって、育児をどこまで自分のこととして引き受けているのかってことが一番の問題です。

ぼくもそうですが、家族も大切だけど、お金も稼いでこないといけない。
自分の役割は家族を飢えさせないことだと思ってます。
だけど、お金を稼いでくるだけで、父親の役割を果たせているのかというと、それは違う。

一昔前は、父親はお金を家庭に入れていればそれでいいという考えが主流でした。
いまも、ぼくの周りではこの考え方を持つ未婚男性が多数です。
このギャップを埋めることが、求められています。

生活の余裕は30年前(育児世代が幼児の頃)と明らかに違います。
子どもたちの貧困が問題になっていますが、話題になるってことは、ニュース性があるからです。
日本が貧しかった時代にはニュースにもならなかったでしょう。

環境が変われば、新たな環境に適応していく必要があります。
ティク・ナット・ハン師の本、『怖れ』を読んでいて、
いまの日本で、育児パパの果たす役割、必要なことは何か考えてみました。

 

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家庭は最小のサンガ

家庭は一番小さな単位のサンガです。
ここでいうサンガとは、お互いに支え合い(精神的にも)生活していく集まりです。
サンガとして集うことがこんなふうに書かれています。

人間性を分かち合う気持ちと、自分の喜びを育てることを共有するために集まりましょう。サンガとしてともに微笑み、歌い、力を合わせて取り組むことに、喜びを感じましょう。一緒にいるときには、幸福と、浄化と、熱望を育てることに努めます。その望みが強くなればなるほど、多くの困難に立ち向かえるようになり、一緒に活動することを通して世界の苦しみを減らしていくことができるのです。

『怖れ』 ティク・ナット・ハン師 著

家族を作る目的はなんでしょうか?
よく言われるのが、喜びも2倍、辛さも2倍、だけど支えあえば乗り越えられるというものです。

日本に生まれて、日本に生きていることがいかに恵まれているのか知ったとき、
ぼく達が世界にできることは何か?
それは、苦しみを減らしていくことです。
どこかの国へ行って直接困っている人に手を差し伸べることを言っているのではありません。

マザーテレサがノーベル平和賞を受賞したときのインタビューでのことです。
「世界平和のために私たちはどんなことをしたらいいですか?」との質問に、

「家に帰って家族を大切にしてあげてください。」

と答えました。
一番近くにいる人(家族)を大切にすることが世界平和につながるのだというメッセージです。
なぜ、世界平和につながるのか?
それは、怖れや怒りといった感情は増幅し世界へ広がっていくけど、この感情に氣がつき、受け入れていくことで慈悲へと変容するからです。
だから、家庭を大切にすることは、世界を平和にすることなんです。
裏を返すと、
世界で苦しみが広がっていくのは、他の国のことでも、ぼく達一人一人に責任がある。

話が大きくなりましたが、家庭という最小のサンガで育児パパができることは何か考えてみます。

 

育児パパ

身体で例えると、脳は大切だけど、心臓は大切じゃなと考える人はいません。
家庭のリーダーをパパとしたら、身体の隅々まで栄養を届けるのがママです。
どちらかが大切ということではなく、どちらとも大切です。
そんな大切なパートナーとのコミニケーションがうまく取れていなければ、機能不全になります。

どうして、ちゃんとコミニケーションが取れなくなってしまったのか。

育児というものを我が身に引き受けているのかっていうことも重要ですが、
大変なのはパパだ!
苦しいのはパパだ!
と、ぼく達パパが思っていることが問題ではないでしょうか。
どうしても、育児をママに任せてしまいがちです。
それが、仕事でしょ?っていう氣持ちもわかります。

でも、ママも大変だし、苦しんでいます。

家庭はサンガです。
それなら、ちゃんとコミニケーションをとってお互いの大変さ、苦しさを共有しましょう。

 

男のプライドが邪魔をする

そうはいっても、男のプライドが邪魔をするものです。
本当にプライドならまだしも、プライドの形をとった「内なる形成物」かもしれません。

私たちの意識の中には、「内なる形成物」と呼ばれる痛み、怒り、不満などのかたまりがあります。それらは私たちを縛りつけ、自由を奪うため、しこりとも呼ばれています。

『怒り』 ティク・ナット・ハン師 著

思い通りにならなかった経験により、痛み、怒り、不満などが貯め込まれ、種のように心の奥に眠っています。水をかければ直ぐにでも発芽し、ぼく達を縛りつけ、思考や行動の自由を奪ってしまいます。
どうしたらいいのか、それは、氣づきの実践をすることです。

気づきは認識し、受け入れ、和らげるものです。気づきは、私たちが深く観ることを助け、洞察をもたらしてくれます。洞察は、私たちを解放するものです。私たちを苦しみから自由にし、変容を起こさせるのは洞察です。これが怒りに対処するための仏教の実践です。

『怒り』 ティク・ナット・ハン師 著

氣づきを養うには瞑想の実践が役立ちます。

 

今ここに、止まって、深く観る

心が静まっていれば、物事を深く見ることができます。止まる練習を真剣に行えば、とりわけ深く見る練習をする必要はありません。そのときすでに、物事をかなり深く見ることができているからです。止まることと深く見ることはひとつです。それらは、同じリアリティのふたつの側面なのです。自分にとって大切な何かに意識をあてているとき、あなたの心は必ず集中しているはずです。集中しているとき、あなたは止まり深く見ているのです。

『怖れ』 ティク・ナット・ハン師 著

ぼく達パパが、本当にパートナーのことを大切に思っているのなら、それを行動に移すべきです。そのとき、次の4スッテプがとても役立ちます。

  1. 「あなたのために、私はここにいます。」
  2. 「あなたがいてくれて、とてもうれしいです。」
  3. 「あなたは苦しんでいます。だから私はあなたのためにここにいます。」
  4. 「私は苦しんでいます。どうか助けてください。」

パートナーに上の4つを伝える前に、まず、静かに自分の内側を見つめて確かめるのがいいです。
「ぼくは、パートナーがいてくれて、とてもうれしいのだろうか?」
この一点をしっかりと確認できれば、次に続くステップもできるようになります。
自分の苦しみを分かってほしいと思うなら、まずは、相手の存在に寄り添い、相手の苦しみを和らげることから。

 

まとめ

育児をきっかけに、家庭が壊れていくこともあります。
自分の中の枠を一度壊してみて、再構築するって大切です。
育児って、強制的に枠を壊される営みで、枠への執着は男性の方が強い。
(女性は妊娠、出産で枠が壊されていると思います。)

さあ、背中を向けてゲームしてないで。

あなたの心の奥深くには、たくさんの痛み、悲しみ、怖れがあるかもしれません。多くの人の心の奥底には、巨大な痛みと苦しみのかたまりがあり、人はそれを正視することに耐えられないのです。だからそうした招かれざる客がやってきて立ち寄らないように、自分をつねに忙しくしておこうと努めます。そして他の「客」を招き、時間を埋めるのです。

『怖れ』 ティク・ナット・ハン師 著

 

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2017-01-17 | Posted in 子どものこと, No Comments » 

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