香の世界が広がる一冊


日頃から線香をよく焚くんですけど、なんで日本で香の文化が香道にまで昇華したのか気になり、『香と日本人』っていう本を読んでみました。
単なる歴史としての香にとどまらず、今という一瞬に心をとめてととのえることなんですね。

 

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香木は日本で育たない

線香などの原料となる香木は日本で採れません。
だけど、千年前の源氏物語で登場しています。
香木が採れるのはインドなどで、シルクロードの東の果て日本にも運ばれていたそうです。
ロマンですね〜
日本には存在しない香木を使って、香道にまで発展するあたり、さすがです。
そんな歴史も感じながら香を楽しむのも、いとをかし。

 

源氏物語と香

ぼくも瀬戸内寂聴さんが翻訳した源氏物語を読みましたが、その時は香についてあまり興味がありませんでした。
でも、当時の貴族にとって香の知識は持っていて当然。
だから、源氏物語の中でも重要な役割を担っています。
これを知っていたら、もっと源氏物語が味わえたんだろうな。
源氏物語に登場する香を焚きながら読み返してみるのも、いとをかし。

 

香になにを求める?

ぼくが線香をよく使うのは、瞑想するときの時計代わりだからです。
一本が30分くらいで燃え尽きるのが、ちょうどいい。
そこから、とある縁で香木を燻らせる楽しみを知って、香の世界が好きになりました。

何がそんなにいいの?

香は五感の中で唯一爬虫類脳を刺激するものです。
だから、理性そっちのけで本能に働きかけてきます。
空間を香で満たすと、リラックスできるのはそのためもあるでしょう。

ただ、香で満たすだけなら、フレグランスでも同じです。
あえて、香木や線香を使うのは、
火をつけて煙が立ち上り、少しずつ空間に広がって燃え尽きていく時間が楽しいからです。

早く簡単にがもてはやされるからこそ、今という瞬間に心をとめて、ととのえる。
そんな時間が持てるのは幸せだなと思います。

 

心のやすらぎやときめき、そういうものが日々の暮らしのなかで実感できることこそが豊かな人生だと私は思います。
それはつまり、自分の五感が活発に活動して、身の回りにあふれるさまざまな情報を常に新鮮に受け止められるということです。それが心のやすらぎやときめき、あるいは活力になり、「また明日頑張ろう」と思える。これこそが幸せだと思います。

香と日本人 稲坂良弘 著

 

 

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2017-04-02 | Posted in , 癒しNo Comments » 

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